集中力を持続し、やりたいことに熱中しよう!
「うちの子、集中力がないんですよね・・」
「なんだかボーとすることが多くて・・・」
などといったお悩みを聞くことは少なくないですし、
大人の私たちでさえも日によって、事柄によって、集中して取り組めないなぁ・・なんてことはよくありますよね。
「集中力」って一体どのように身につくのでしょう。
好きなことだったら熱中して取り組めるのでは!とも思いますが、意識なしでそれが持続できるかは定かではありませんよね。
集中するためには、「事前準備」が大きく関わっている、と私は思います。
「集中力を身につける」と思うとハードルが高い気がしますが、物事を始める時の準備と意識で変わるので是非試してほしい。
ダンスレッスンやスポーツ塾、その他にも習い事をしている子供たち、学校の勉強やテストも全てにおいて、
「集中力」を持ってしっかり知識を習得してもらいたいので、是非以下を読んでみてください♪
1、マインドフルネスを実践しよう
レッスンを受ける前や勉強の前に、瞑想をすることで集中力が増します。子供の年齢が小さい場合は、深呼吸を数回行うだけでもOK!
とある子どもサッカー教室では練習前に必ず瞑想を行なって子供たちに集中を促しているそうです。
このような研究結果もあります。
カナダのブリティッシュ・コロンビア州の公立校で、9歳前後の生徒99人を対象にした研究では、毎日3分×3回の瞑想を4ヶ月おこなった生徒グループとそうでないグループとの算数の成績を比較したところ、15%高いスコアを獲得した。
さて、これから始めるぞという時に頭を空っぽにして、
深い呼吸から始めてみましょう。
レッスン中、集中力が切れてきたなと思った時にも
「よし、深呼吸しよう」と声かけることもよくありました。
時間に余裕があるときは、習い事や勉強を始める前の瞑想はとってもオススメです!
2、目的を明確にしよう
子ども自身が「今、何をするのか」ということを意識することがとても大事です。
例えば習い事に、その日先生に対して質問を持ってきてる子と、何も考えずに何となくレッスンに来ている子では集中力が格段に違うように感じます。
私自身、レッスンは最初の5分間が1番重要だと思って取り組んできました。
なぜならば、その5分で生徒たちのスイッチをONにし、目的を確認すると生徒の自発性が目に見えて変わったからです。
レッスン前に
「今日は何のために来てるんでしょう?」
「今日は何する日でしょう?」
「今日は何を習いたい?」
と、もちろんレッスンメニューはありますが、
一旦考えさせて声に出させていました。
幼児でもちゃんと考えて答えてくれます。
今日は○曜日で習い事がある日だからただ来ている、
というよりも、
「先週できなかったところをもう一回習いたいです!」
とか、
「〜がしたーい!」「スポーツテスト前だから〜をしたいです」「イベント前だから振り付けを揃えたい」
と、
先生がレッスン前に言いそうなことですが、
子供自身が自分で考えて確認して声に出すことで、本人の中で目的が明確になっていきます。
これを自分で勉強するときにも、自主練習をするときにも、「何のために」を最初に考えるとスイッチが入り、心が整うのです。
ただ考えずに始めるより、目的を持ってスタートをきるとやる気が湧き集中できます!
ここまでが事前準備です。準備の癖がつくと結果が変わってきますよ!!
3、習ったことを人に教えよう
2つのグループがあります。
集中して、より習得できたのはどちらでしょう?
Aグループ:
「今から教える問題は後からテストでチェックします」と言われて授業を始める
Bグループ:
「今から教える問題を後から授業であなたが教えてください」と言われて授業を始める
集中してさらに内容をより理解・習得できたのは「Bグループ」です。
習ったことをアウトプットするということは、ただ習って覚えることよりもかなり理解が深まります。
「人に教える」のはまた別の技術になってきますが、自分が感じたことを声に出したり動いたり、そして誰かに伝えることで自分自身ももう1度学べますし、
新たな気づきがあったりします。
うちのスクールでもこんなことがありました。
さよ先生が担当の藤崎のダンスクラスで、
「クラブステップ」というダンスの少し難しいステップをクラスで教えた後、できるようになった子、まだ出来てない子にかかわらず、何週かにわたり子供達に二人組を組ませそのステップを教えあう時間をとったところ、
全員がそのステップをできるようになったそうです。
そして子供達が教えているところを見ていると、みんな伝え方が違い、その伝え方わかりやすいね!いいね!と褒めることがあったり、みんな「教える」ために自分も練習しますし、四苦八苦しながらも伝え方を探して言葉を選んで熱心にやっていたそうです。
今年始まるアクティブラーニングに近いのかな?と思いますが、習ったことを人に教えるのは集中しますし理解が深まるので是非トライしてほしいです。
4、「最後まで」集中しよう
脳神経外科医の林成之氏は以下のように説明しています。
「仕事や勉強をしていて、まだ完全には終わっていないのに、「だいたいできた」と考えることはありませんか?
これは、脳に「とまれ!」と言っているようなものです。
ここで強調しておきたいのは、脳にとって、途中で「完成した」「できた」「達成した」といった言葉は、”否定語”であるということです。(中略)脳は「だいたいできた」という”否定語”によって、思考することをやめてしまうのです。
自己報酬系群の働きをうまく活用するには、物事をもう少しで達成できるというときにこそ、「ここからが本番だ」と考えることが大切です。」
また以下のような実験結果も。
「1分間50回のタッチパネル運動で、残り20秒の時点でゴールが近いことを意識すると、脳の血流は激減する。(諏訪東京理科大・篠原菊紀先生との共同実験)。」
要は、「あと少し」という考えが脳にブレーキをかけ、ミスが多くなったり集中が切れてしまうということです。
意外ですよね!私も実際あと少し!と思った方が集中できると思っていました。
なので、例えば50メートル走を速く走るためにも、
あと5メートル地点で「もうすぐゴール!」と思わず、もっと何十メートル先を見てもっと先まで走るぞという気持ちで駆け抜ける方が結果が出るということですし、
レッスンでも「あと一回!」ということは多いのですが、あと一回で終わり!でなく、ここから本番!と考えるということですよね。
習い事の場合、時計を見てあと何分で終わるとか考えない方が集中できるんでしょうね!
ぜひお試しください。
さて、いかがでしたでしょうか?
取り入れることができそう!と思ったものがあればぜひ親子で実践してみてください!
子どもの頃から癖づくと大人になって楽です。
そして子どもの可能性が広がります。
何か1つでもいいので生活に取り入れてみてくださいね!
著者:株式会社Stage Up 代表取締役 IKUHO
<参考文献>
・林成之(2016)『脳に悪い7つの習慣』
各地域で無料体験教室も開催中!ぜひ、お気軽にお寄せ下さい。
2020年1月26日
(END) Thanks for reading!